今回はDIY初心者のためにシラザン50のデメリットの解説と施工時の注意すべきポイント、その対策について、化学的な観点を踏まえながら説明します。
DIY初心者にとって、シラザン50は高価なコーティング剤です。
漠然とした不安や、隠れたデメリットがあるのでは?と心配ですよね。
大丈夫、施工は水濡れさえ気を付ければ失敗しません。

しっかり拭き上げすれば十分きれいに硬化してくれます。
施工、めちゃくちゃ簡単です。洗車して拭きあげて30分で施工完了します。
DIY初心者の方でも特に問題なく施工可能。
さらに、水濡れ厳禁の乾燥時間が短いのはただでさえ乾きにくい冬の施工には大幅なメリットになります。
コーティングは実験室環境(外乱が入らない理想的な環境)でやるべきとの持論を持ち、EXキーパーを施工していましたが、見事に打ち砕かれました。
こちらの記事は化学的な形成メカニズムや撥水効果をEXキーパーと比較した動画含めた徹底的なレビューになります。
(現在見ているこの記事はデメリット含めたネガ面の対策について紹介します。)
シラザン50 失敗事例を紹介
失敗事例はいくつかありますが、多いのが水濡れです。
この水濡れさえ気をつければ基本失敗しません。
その他に多いのが、効果促進剤を混ぜ忘れるというタイプ。必ず入れなければならないということではありませんが、入れる方が吉です。
こればかりは忘れないでというしかないですね。
水濡れ注意の事例
拭き残しの水に触れて、硬化し始めたタオルの繊維で1度目の硬化し始めたコーティングをザザッと傷つけてとんでもないことになりました。
楽天より
水濡れがあるとこのようにいびつに硬化してしまいます。
逆に大量の水分だと溶剤が流されてしまうため、水分には最新の注意を払いましょう。
化学的な効果メカニズムはこちらで掲載しています。
効果促進剤を混ぜ忘れる
まれにこのパターンがあります。
しかし、以前は硬化促進剤は付属しておらず、それでも効果は出ていました。
ですので、確実に混ぜなければならないというわけではないですが、混ぜた方が吉です。
以前購入させて頂いた時にはなかった「硬化促進剤」が同封されていてびっくり
楽天より
施工当日外気温11℃で風吹く中、施工後1時間10〜20分前後で霧雨に打たれましたが、問題なく撥水も艶も出ました。
Amazonより
硬化促進剤のお陰?
なんと、効果促進剤を使ったら霧雨程度なら耐えたとの事例です。
しかし、確実に大丈夫ともいえないので、なるべく1日晴れ予報の日に施工してください。

シラザン50のデメリットを洗い出す

まずデメリットについて洗い出してみましょう。
- 価格が高い
- 水濡れがあると失敗する
- 定期的なメンテナンスは必要
- 融雪剤に弱い可能性
デメリットとしてはこの4点です。
そして誰しもが絶対に注意しなければいけないのが、
水濡れがあると失敗するです。
水濡れがあると失敗する
シラザン50の本質的な弱点はコレです。
施工中、乾燥中(水濡れ厳禁時間は2時間)に濡れてしまった場合、ちゃんと成分が定着してくれません。
シラザン50は空気中の水分に反応してゆっくりと硬化していくことでガラスが形成されます。
ドバドバ水がかかってしまうと、流されてしまったり、表面がいびつに硬化してしまいます。
施工中と乾燥中(2時間)は確実に水濡れは避けましょう。
ちなみに、この水濡れ厳禁時間が2時間というのは、DIYコーティングの中では強烈に短い。
だいたいは24時間などかかってしまいます。
その場合、結露、夜露という大敵が現れるわけですね。
青空駐車の場合、これだけでDIYコーティングができなくなるのです。
その点シラザン50は非常に優秀で、多くのユーザーが手軽に扱えますね。
水に濡れてしまったら、、、などは後程紹介します。
その他のデメリットはあまり気にしなくて良い
価格は高いがその分効果が高い。メンテナンスはどのコーティングでも同様。
などなどのことを考えると、そのほかのネガ面は気にしなくても大丈夫です。
水濡れさえしなければ施工に失敗はしません。
価格が高い
シラザン50はDIYコーティング剤の中ではかなり高価です。
もちろん撥水力と耐久性は値段以上で、数か月でダメになるなんてことはない本格ガラスコーティングです。
とくに、コーティングに耐久性を期待する場合はDIYでは1万円、業者コーティングでは10万円は覚悟しましょう。
安いコーティングを1か月ごとに塗りなおすよりも、定期的に洗車をし、1年に1回シラザン50を上塗りしてやる方がコスパ、耐久性、艶、撥水すべてにおいて優秀です。
こちらは3ヶ月ノー洗車での耐久性確認記事です。
定期的なメンテナンスは必要
シラザン50はDIYコーティングの割には強力な耐久性を持っています。
しかし、その耐久性を発揮するためには
- 洗車(最低月1)
- コーティングメンテナンス(年1または弱くなってきたら)
をしてあげる必要があります。
撥水が弱まってきたら撥水復活剤を利用すればよいのですが、それをするならシラザン50をもう1本購入して上塗りしてしまいましょう。
撥水復活剤との差額は2000円(公式で割引があれば)です。

溶剤は未開封であれば冷蔵で1年保管可能です。
融雪剤に弱い可能性
これは楽天のレビュー(ブログ掲載している口コミへ)のコメントにありました。
もともと融雪剤は車の天敵です。
融雪剤を踏んだら足回りが錆び錆びになります。
ですので、融雪剤の季節では更なる洗車頻度が必要です。
シラザン50をコーティングしてあればブロワの一撃で水滴が吹き飛びます。
シラザン50 DIY初心者が施工失敗しないためのポイント

シラザン50の施工でDIY素人が失敗しないためのポイント紹介です。
- 洗車後の拭き上げで水分を残さない
- 乾燥時間(水濡れ厳禁2時間)は絶対に濡らさない
- 晴れた日の朝から施工しよう
- 屋根付きやガレージでの施工が理想
- 硬化促進剤は混ぜよう
以上5点を守れば基本的に失敗はないです。
特に、水濡れには厳重に注意しましょう。
この注意事項はシラザン50の全製品に共通するものです。
主成分のポリシラザンは空気中の水分で徐々に硬化するため、余計な水分があるといびつに硬化してしまいます。
洗車後の拭き上げは徹底的に
まず、洗車後の拭き上げです。
ここは特に徹底的にやりましょう。
目に見えるボディは当然、ドアの隙間、ミラーの隙間、水分を徹底的に無くしましょう。
特にミラーの隙間などからツーっと垂れてくる水滴は天敵です。
ここで大活躍するのがブロワ。
大火力の暴風ですべてを吹き飛ばしてくれます。コーティングまで飛ばさないでくださいね。

個人的には40Vの大火力を推奨します。掃除機との併用はめちゃくちゃ使いやすい。
もちろん18Vでも十分です。

硬化中 水濡れ厳禁時間は2時間
触らぬ神に祟りなし。
2時間は水濡れさせないでください。(気温や湿度によっては伸ばしてください)
ここも非常に重要です。
晴れの日に施工しましょう。
もし水に濡れてしまった場合は?

もし、徹底的に拭き上げても、ミラーなどから水が垂れてきたら、、、
乾燥したクロスでサクッと拭いて、濡れた部分を再施工してあげましょう。
それだけで十分です。
注意点としては、必ず新しい乾いたクロスで水分を拭き取ってください。
濡れた部分をシラザン50で再びスプレーして、施工クロスで拭きあげればOKです。
施工時は環境に気をつけよう

施工は晴れの日、それは確実に理解いただけると思います。
その他にも重要事項が、朝から施工するです。
理由は結露、夜露を警戒するため。
いくら水濡れ厳禁が2時間とは言え、夕方の施工では完全に乾燥せず、結露や夜露に見舞われてしまう可能性があります。
その場合、コーティング本来の撥水力を得られない可能性があります。
最後で失敗するのも馬鹿馬鹿しいので、施工は1日晴れの日の朝から行いましょう。
シラザン50 おすすめはどのコーティングか?
シラザン50は多数種類がありますが、果たしてどれを購入するべきなのでしょうか。
おすすめはこちら3点。
ノーマルのシラザン50
オーソドックスなタイプです。
コーティングは1重でいいやという方はこちらがおすすめです。
正直これだけで十分です。

シラザン50 重ね塗りキット
年次メンテナンスや撥水復活材を使いたい場合はこちらがおすすめ。
いや、撥水復活材は??☜使わなくて大丈夫。
なぜなら、シラザン50を上塗りした方が耐久性、撥水力、艶、コスパ全て上。
さすがにこのコーティングが3ヶ月で撥水がなくなることはないでしょう。

史上最強 シラザン50 ダイヤモンドプラス
店舗施工を考えている方はダイヤモンドプラスがおすすめ。
たった55000円で史上最強を手にすることができます。
まさしくエグいほどの艶を手に入れることができるでしょう。
さらにシラザン50を犠牲皮膜として採用すれば、年次メンテナンスは10000円でビッカビカという脅威のコーティングに化けます。
そう、シラザン50のトップコート(犠牲皮膜)はシラザン50がおすすめ。

以上が購入おすすめのタイプ別シラザン50です。
こちらの記事で他の種類含めて各種特徴とおすすめ度を比較しています。
まとめ
今回はシラザン50をDIY初心者でも綺麗に施工し、失敗しないためのポイントを解説しました。
シラザン50の本質的なデメリットは水濡れで失敗する1点のみ。
施工時の注意点は下記になります。
- 洗車後の拭き上げで水分を残さない
- 乾燥時間(水濡れ厳禁2時間)は絶対に濡らさない
- 晴れた日の朝から施工しよう
- 屋根付きやガレージでの施工が理想
- 硬化促進剤は混ぜよう
以上の項目を理解して、バチバチの撥水力を手に入れましょう。



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