最近のホンダのシビックハッチバック(FK、FL型)のエンジンといえばVTECターボエンジンですよね。
そもそも我々のイメージするVTECは入っているのでしょうか?
結論からすると従来のVTECは入っていません。
ホンダさんの定義的には
- 軽快に楽しく走るための機構=VTEC
のようです。構造というより機能というべきでしょうか。
VTECとは
従来のVTECはどちらかというと高回転域の出力を重視した機構です。
我々のイメージするVTECとは可変バルブタイミング機構で、2段のカムシャフトを用いることでリフト量を変化させ、低回転域と高回転域を効率よく使おうというシステムですよね。
NAエンジンでは空気の入る量がほぼ同じなため、このようなシステムを使うことで低回転から高回転まで面白い車を作ったと言うことですね。
この技術によって格上相手と渡り合えるのですごい技術です。
エンジン容量に対し100馬力/1Lを超えたのはホンダが世界初だとか。
VTECターボとは
一方でVTECターボは低回転はターボで吸気、高回転はVTEC機構で排気を効率化させた機構です。
要するにハイブリッドです。
吸気はターボに頼る方が低回転域から作動させることでより効率よく空気を取り込む。
燃焼サイクルの爆発後の排気はリフトを可変させより、よりガスを大量に出す。そしてターボを回す。
VTECはマフラー交換と相性が良い?
VTECもVTECターボでも、高回転での排気効率が向上します。
ですので、マフラー交換と相性が良いと言えるでしょう。
パフォーマンス的な意味でも、音的な意味でもグッドです。
v(平均流速m/s)=Q(体積流量m^3/s)/S(断面積m^2)
この式より高回転ではより排ガスが出やすくなります。
逆に低回転ではトルクが薄くなります。(燃え残りガスが出にくい)
FL1にはVTEC入っている
下記ホンダのファクトブック(FK7,FL1)の記述にはやはり違いがありました。
FK7にはVTC、FL1にはVTECと書いてあります。
ホンダのVTEC定義
私もホンダのHPで調べてみました。詳しくは読んでいただければわかりますが、、、
私なりに内容を解釈したところ、
公式HP記事の内容をまとめると「低回転から高回転までアクセル踏めばしっかり加速し、燃費良く軽快に走れるのがVTECターボエンジン」。
シビックハッチバックのエンジンは1.5Lであり、車重1300キロを動かすにはちょっと小さい。
それを軽快に動かすのがVTECターボエンジンという技術である、という感じでしょうか。
つまり、VTECターボ≠今までのVTEC+ターボチャージャーということらしいです。
時代に合わせた車造りのための技術ということでしょう。
EV化してもVTECという冠名は変わらないかもしれませんね。
まとめ
VTECターボとは、「いわゆるVTEC」+ターボチャージャーとは異なる技術という位置づけのようです。
シビックハッチバック(FK、FL型)には今までのVTECは入っていないが、それでも軽快な走りが可能ということは事実です。私もたまにFK7乗りますが、アクセルしっかり踏めばスポーツカーであることを感じさせる加速をしてくれます。⇦このことがVTECターボという技術なのでしょう。
コメント
カタログはFK7とFL1の VTC、VTECの表記変えてますが、実は同じエンジン構造・・。
(当方ホンダのチューニングショップ関係者)
コメントありがとうございます。
プレスリリースを見る限り、FL1は排気側の開閉タイミングとリフト量を調整する機構が組まれているようです。