2022東京オートサロンで発表されたGRMNヤリスですが、理論的にものすごくサーキット&ラリー仕様な車と言うこと皆さんにお伝えしたいです。
2022/2/2 島下氏のTC2000走行動画を掲載しました。
簡単に言うと、「最高速度を捨ててどのRのコーナー抜け時にも最適な回転数を維持できるよう、ギア比を近くした」です。
公道カーではなく、レーシングカーのようなピーキーな走りをしてくれるのではとちょっと期待しています笑
ちなみにクロスミッション&Loファイナルギア化とはなかなか珍しいですね。
軽量化してボディに補強が入り、ECUが最適化されるのがだいたい(FK8リミテッドエディション)かな〜という感じです。
今回はそのGRMNヤリスのクロスミッション&Loファイナルギアの効果を理論的に考えてみます。
クロスミッションってなに?
かっこいい言い方ですが、各ギアのギア比の差を近づけたものです。
ギアの歯の本数の差を少なくするということですね。
自転車のペダルについているギアと、後輪についているギアを想像してください。
ギアの段数が上がっていくと漕ぐのは大変になり、しかし速度は出ますよね。
ギアの段数の上がり方を緩やかにすることがクロスミッション化と言う訳ですね。
つまり、トルク重視型になり、最高速度は従来のGRヤリスより出なくなります。
まさにサーキット、ラリー仕様と言えるところ。
Loファイナルギアってなに?
その名の通り、回転しないようにギア比を調整したファイナルギアのことです。
ファイナルギアとは???
ファイナルギアはミッション後にありエンジンから一番遠いギアです。⇦タイヤに一番近い。
つまり、ディファレンシャルに組み込まれているギアになります。
タイヤに一番近いため、回転速度はタイヤと同じです。
普通のGRヤリスのエンジンの回転数が4000rpmの時、ファイナルギア(タイヤ)が1000rpmで回転するところ、Loファイナルギアを使えば800rpm、900rpmなどに変化させることができます。
つまり、コイツでも最高速度は落ちます。というより、各ギアでの最高速度(タイヤ)も下がります。
しかし、4000rpmと言う大体の車で美味しいエンジン回転数を低い速度で使うことができるのです。
クロスミッション&Loファイナルギアの効果は?
一言で言うと、コーナー性能を上げることです。
ここまでの議論が理解OKであれば簡単ですよね笑
クロスミッション&Loファイナルギア化によって、さまざまなRのカーブでも美味しいエンジン回転数を維持して立ち上がりにずば抜けられるのです。
エンジン容量が初代シビックタイプR(EK9)と同じなのに凄まじいブースト圧によって生み出される390Nmのトルクが使えるのは3000~4000rpmと言う狭い区間だけです。
このトルクを存分に活かしてあげようと言うのがクロスミッション&Loファイナルギアですね。
ちなみに最高速度は車両というよりサーキットで決まってしまいます。
FFニュル最速のシビックタイプR(FK8)の最高速度は280キロですが、ニュルでも使っていないはず?です。使ってたらすいません笑笑
鈴鹿やツインリンクもてぎでその速度は絶対に出ません。
要するに「出ないなら必要ない」という考えでGRMNヤリスは作ったのでしょう。
数々のコーナー抜け時にスタートダッシュを決めれるGRMNヤリスは凄まじく速いでしょう。
この記事では各ギアでの車速まで計算しております。
クロスミッション&Loファイナルギアの弊害
これまでの議論で、車速の割にエンジン回転数が高くなることをお伝えしましたね。
よって、燃費はクソになるわけです。諦めてください。
GRMNヤリスはサーキット&ラリーカーです。レーシングカーなのです。
レーシングカーに燃費は不要。アクセルをマントルまで踏み抜くのみ。
筑波サーキット TC2000走行動画
なんとタイムは1:02だそうです!!!
GT-R並ですね、、、
ノーマル車?でここまで速いのはほぼ無いです。
シビックFK8やNSX NA1ですらチューンしてないとこのタイムは出せないです。
軽量化とギア比変更効果がデカすぎるのか???!
まとめ
クロスミッション&Loファイナルギア化によって、トルク重視型になりコーナー抜け時に美味しいトルク帯でスタートダッシュを決められることがわかりました。
よってよりレーシングカーに近づいたと言えるでしょう。
GRMNヤリスこれは買いではないのでしょうか笑
ただ、私は車高(偏差値)の低さが正義なのでGRMNスープラあたりがいいですかね笑
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