仕事用のトラックでもボディは美しい方がいいですよね。
特にフロントガラスの撥水性は夜間の雨では死活問題。
本格ガラスコーティングを手軽に行えると評判のシラザン50から、
2023年11月トラック用のコーティング剤が発売されました。

普通自動車用のシラザン50を施工しておりますが、そんじょそこらのコーティングとは耐久性、撥水力、艶がやはり違います。
洗車〜施工完了までおおよそ4時間(トラックでも同様)ほどでバチバチの撥水力が手に入るメリットは大きいでしょう。

購入はゼウスクリア公式がお勧めです。
ノーマルのシラザン50の施工レビューになります。
シラザン50の効果がどれほどか知りたい場合は参考にしてください。撥水性の動画などあります。
トラック用シラザン50 特徴・効果の違い
トラック用のシラザン50は一般的なトラック用コーティングと比較するとコスパが異なります。
公式は耐久性については言及していませんが、ノーマルのシラザン50が8800円で3年の高耐久を謳っていることを考えるとこちらも1~3年の耐久性と言えるでしょう。
耐久性は使用状況によって大幅に左右するので言及していないのかもしれません。
トラック用コーティング | 価格(円) | 材質 | 耐久性 |
スパシャン | 2000 | シロキサン | △ |
シラザン50 | 16500 | ポリシラザン | ◎ |
キーパーダイヤモンド | 84800(大型) | アルコキシオリゴマー | ○ |
材質の違いについても本記事で言及します。
材質的にはダイヤモンドキーパーのものよりも耐久性はあるはずです。
塩害に強い

バチバチの撥水力などはノーマルと変わりませんが、「塩害に強い」というのはトラック用独自。
全国を走るトラックにはありがたい効果ですね。
その分、走行距離や使い方に凄まじい差が出るため、耐久性については言及がありません。
防汚性

被膜密度に優れるポリシラザンを主成分としているので、防汚性がとても優れています。
汚れはコーティングを形成する粒子の間に引っかかってボディにくっ付きます。
粒子密度が高いと汚れが引っかかる隙間も無くなるため、防汚性に優れると言えるのです。

コーティング材質と耐久性について
各コーティングの材質と耐久性を考慮すると、ポリシラザン系のコーティングはとても本格的なガラスコーティングです。
そもそもポリシラザンという材質は店舗でしか扱えない材料でした。すぐ硬化してしまうので、扱いが非常に難しかったようです。
トラック用コーティング | 価格(円) | 材質 | 耐久性 |
スパシャン | 2000 | シロキサン | △ |
シラザン50 | 16500 | ポリシラザン | ◎ |
キーパーダイヤモンド | 84800(大型) | アルコキシオリゴマー | ○ |
一般的に価格が安価なコーティング剤はシロキサン系のコーティングになりますが、効果は薄いというデメリットがあります。
例えば数千円のコーティング剤は効果が1年持ちません。
長持ちするコーティングを選びたい場合は10000円ほどするポリシラザン系のコーティングを選ぶことをお勧めします。
ダイヤモンドキーパーとシラザン50はどう違うのか
項目 | アルコキシオリゴマー | ポリシラザン |
---|---|---|
組成 | 有機官能基と加水分解性のアルコキシ基 | 有機官能基とシリカの架橋構造 |
硬度 | やや柔らかい | 硬い |
耐久性 | 3~5年程度 | 5~10年程度 |
施工性 | 比較的簡単 | 難しい |
コスト | 比較的安い | 比較的高価 |
アルコキシオリゴマーは、耐久性は比較的劣りますが、施工性が比較的簡単でコストも安いことが特徴です。
ポリシラザンは、耐久性は優れていますが、施工が難しいこととコストが高いことが特徴です。そのため、プロに施工を依頼したい方や、長くコーティングの効果を維持したい方におすすめです。
頭が痛くなる内容ですが、より効果と耐久性の高いポリシラザン系のコーティングであるシラザン50を選ぶメリットは大きいと言えるでしょう。
筆者は大学院で表面系の物理学を専攻していたのでここら辺の知識がほんの少しだけあります。
化学的にガラス被膜が形成されるメカニズムを超簡単に知りたい場合はこちらを参考にしてください。

トラック用シラザン50 デメリット

デメリットについては耐久性について言及がないこと、施工がやりにくいことの2つだけでしょう。
耐久期間が不明
公式は耐久性について言及しておりません。
その理由は使用状況で雲泥の差がでるため、一概に何年と言えないためでしょう。
年間何十万キロと走るトラックもあれば、数万キロのトラックもあります。
工事現場で利用されるトラック、雪道を走るトラックなど多岐に渡るため、あまりにも環境が違います。
しかし、ノーマルのシラザン50は8800円(公式での割引込み)で3年間の耐久性を謳っています。

そのためトラック用と言えど、しっかりメンテナンスを行えば耐久性はそれなりに発揮してくれると考えられます。
トラックはでかいため施工しにくい
いくら一般的なコーティング剤よりも施工が簡単と言えても、トラックですよ。
トラックはでかい
施工しやすいわけがありません。
シラザン50などポリシラザン系のコーティングは水との化学反応で硬化するため、洗車後の拭き残しは厳禁。
ちと大変ですが、バチバチの撥水を手に入れるため気合と根性で乗り切りましょう。

トラック用シラザン50 施工可能部位

キャブは全面可能です。
ガラスコーティングですが、ボディ、フロントガラス、樹脂、ホイール全て施工可能です。
シラザン50一本で全て行けてしまうのは大きなメリットですよね。
容量的にトレーラーは施工しない方向性ですね。
ただし、ホイールは専用品がありますので、そちらの方がさらに耐久性と定着性を向上させられるでしょう。

シラザン50の施工方法

ここはトラック用、ノーマル問わず同様です。
洗車→拭き上げ→施工→乾燥(水濡れ厳禁は2時間)
洗車&拭き上げ
洗車は泥を落とし、ワックス成分の入っていないシャンプーを利用してください。
脱脂剤があるとなお良しです。
下地処理として、鉄粉除去などは行った方がいい程度でOKです。
筆者も施工した際は下地処理しませんでした。
シラザン50を施工

シラザン50は2つの溶剤と、効果促進剤を混ぜてスプレーする施工方法を採用しています。
この施工方法によって、施工自体は30分程度で終了します。
ボディに直でスプレーも大丈夫ですが、クロスにスプレーして塗布する方が溶剤を無駄なく使うことができるのでお勧めです。
施工時の注意点

施工時は水濡れだけは気をつけてください。
施工後、乾燥時間は2時間です。
施工中、施工後、この2点での水濡れでコーティングがダメになってしまう例もあるため、非常に注意してください。

施工中に水が垂れてきて、施工クロスで拭いてしまった場合は新しいクロスを使ってください。

クロスやボディが歪に硬化してしまい、ボディを傷つけてしまう恐れがあります。

トラック用シラザン50 口コミ
発売されてからまだ日が経っていないため、口コミはありません。
口コミが出てきたらこちらに掲載します。
シラザン50のメンテナンスについて
シラザン50には撥水復活剤やメンテナンス剤が販売されています。
しかし、少しでも耐久を上げたい場合にはシラザン50を重ね塗りすることをお勧めします。
ノーマルのシラザン50比較ですが、撥水復活剤を購入するよりも重ね塗りキットを購入した方がコスパがいいことが判明しています。
値段(円) | 被膜 | |
シラザン50+撥水復活キット | 15600 | 1層 |
シラザン50重ね塗りキット | 15800 | 2層 |
トラック用の場合、コスパと相談するのが良いでしょう。
ガラスのみでしたらこちらもあります。

まとめ
今回はトラック用のシラザン50についてまとめました。
- シラザン50はポリシラザン系で耐久性に優れている
- コストパフォーマンスはかなり高い
- 施工時の注意点は水濡れのみ
以上が特徴になります。
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